■コロナ収束のめど立たず
コロナ禍が世界中に広がり、日本も関東で緊急事態宣言が解かれたものの、政府分科会の尾身会長は、東京も大阪のように再び感染が拡大する可能性を指摘するなど「第4波」の到来が懸念される、予断を許さない状況が依然として続いています。コロナ禍となってからすでに1年以上が経過。以前のようにマスクなしで普通の状態で人と接触し自由に交流したい、国内はもとよりそろそろ海外へも旅行したいなどと強く願っている人も多いことでしょう。私もその1人で、とくに大の旅行好きな自分にとっては、現在の状況はつらすぎます。行動制限がされているのですから。再びコロナ以前の状況に戻ると信じる人がいる一方で、「もはや以前の状態には戻らない」と言う人もいます。一体どちらの方向へ行くのでしょうか。
■マスクの「メリット」「デメリット」
感染防止のためマスク装着状態が当たり前になってしまった昨今ですが、つい先ごろまで寒さがこたえた日々が続く中、マスクをすることにより顔面の寒気が緩和され、幾分暖かく感じたのではないでしょうか。最近だいぶ暖かくなったとはいえ、まだまだ冷え込みが厳しいときもあるので、マスクは「防寒」として機能しているようです。
対人で話をするときマスクをしているため、口臭を気にしないですみます。以前のようにミントのチューインガムなどを噛む必要はないこともないですが、夫婦間、カップル同士ではもちろん口臭のケアは必須ですが。ただ、個人的には以前ほど口臭に対して神経質にならなくなったのは事実です。相手の口臭も、マスクをしているので、全く気にはなりません。コロナ以前は、直接吐く息などが相手に不快感を与えないか気を遣いながら接していましたが、いまではそのような心配を全くしないで気軽に話ができます。朝外出する前に髭を剃るとき誤って傷をつけて(度々こんなことをやってしまっています)も、マスクで覆いかぶせれば、傷が残っていたとしても外見ではまったくわかりません。
ただ、マスクを着用すれば、顔面で見えるのは目と鼻の一部だけなので、表情の細部までを確認することはできません。また、例えば、路上で大学時代の友人に何年かぶりにばったり出会う可能性があったにもかかわらず、マスクで顔の全体が見えないため、気づかずにそのまま素通りしてしまう等のこともあるかもしれません。これは、感染防止のため致し方ないとはいえ、残念なことです。
■マスクもバラエティに富むように
いつの間にかマスクが、眼鏡のように体の一部になっているような気がします。最近はマスクの色も白一辺倒ではなく、青、灰色、ピンク、黒(黒のマスク着用者が若者を中心に増えてきたような気がします)などとバラエティに富んできました。マスクの色にあわせて服装の色もあわせるという洒落たコーディネートで歩く人の姿もありました。柄模様のマスク姿も珍しくありません。とにかくコロナ禍を何とか乗り切って本当の春を迎えたいものです。
ところで、フェースガードを使用する人も電車の中や通行時にたまに見かけますが、こちらは、マスクほど広く行き渡ってはいないようです。販売店の店頭・病院などでは、店員や医者などがフェースガードをしていることはわかるのですが、フェースガードの使用は、個人的にもこれまで使用した経緯がないだけに、ちょっと勇気がいりそうです。マスクで十分かもしれません。■