ブルース・リー映画を観て自己を解放!

■ブルース・リー生誕80周年記念上映は淋しい状況 

 昨年は、ブルース・リー生誕80周年記念で数々の上映イベントが催されたことは以前お話ししましたが、タイミングの悪いことに新型コロナウイルス感染防止のため外出自粛、緊急事態宣言発令という予期せぬことがあったため、前宣伝も思わしくなく、実際蓋を開けてみたら、ブルース・リー映画上映館では閑古鳥が鳴いていました。残念なことです。私が都内の某映画館(ミニシアター)で『ドラゴン危機一発』『ドラゴン怒りの鉄拳』を観に行ったとき、観客は、私を除いて1人2人とめちゃくちゃ淋しい状況でした。同じ時期に、ブルース・リーファンの友人もこの2本を観たそうですが、「観客は自分1人だけ。貸し切り状態だった」と言っていました。その後『ドラゴンへの道』『死亡遊戯』を同じくミニシアターで観たときは、10人前後とやや多めでしたが、全体の1/3程度の入りでした。昨年12月に『燃えよドラゴン』を観たときは、ミニシアターではなく、ロードショー専門の映画館でした。ここでも、20人前後と、全体のキャパからみたら、ガラガラの状態。これでは、盛り上がるはずのイベントも、「なんのための記念上映だったのか」と空しくなってしまいます。

 私が思うに、これは、コロナだけが原因ではないのではと。もしかしたら、20~30代の若者層のなかには、ジャッキー・チェンは知っていても、ブルース・リーの存在を知らないのではないか。ブルース・リーの死後半世紀が経とうとする中、時代は、彼を必要としなくなっているのでは、との思いが脳裏をよぎり、「ブルース・リーを『過去の人』にしてはいけない。もっと彼の格好良さ、哲学、信条をPRしてあらゆる世代の人々にすばらしい充実した人生を謳歌してほしい」との思いを強く抱き、こうしてブログを書き続けています。

 「なぜ今ブルース・リーなのか」。それは、彼の主演作品を観ればわかると思います。理屈など吹き飛んでしまいます。まさに「考えるな、感じるんだ!」の境地を自ら体験することになるでしょう。コロナ禍の今だからこそ、塞ぎ込んだ停滞した状況から自らを解放するためにも、より多くの人に彼の映画を観て感じて広めて人生をエンジョイしてほしいのです。

 ブルース・リー25回忌記念イベント上映の際には、もっとたくさんの人が映画館に足を運んでいました。上映中に「おおっ」とうなったり、爆笑する観客の姿がありました。私もその1人でした。それぞれがブルース・リー映画を心から楽しんで観ていたと記憶しています。

■劇場内での敏感な反応を『死亡遊戯』で感じ取る

 ただ、そういった劇場内での反応を、昨年『死亡遊戯』を観たとき、わずかですが感じました。ビリー・ロー(ブルース・リー)が宿敵カール(『燃えよドラゴン』でオハラを演じたボブ・ウォール)とロッカールームで闘うシーンで、ビリーがドアの手前で両足でカールのあごを蹴り返しそこから一気に蹴りを連発するシーンでは、観客の驚きとともにはっと息をのむ息遣いが感じられました。このシーンは私もお気に入りの1つで、最初にテレビで観たときは、吹替(スタントマン)ではなく本物のブルース・リーが闘っていると思い込んでいました(実際は、吹替によるアクションに「ドラゴンへの道」のカットを継ぎ足したものでしたが。とはいえ、視覚効果は抜群。CGがそれほど発達していなかったと当時としては、なかなかの出来栄えだったと思います)。

■ブルース・リー50回忌イベントでの盛り上がりを期待

 2年後に迫る50回忌イベントでは、おそらくコロナは収束している(ことを切に願います)でしょうから、世代間、老若男女問わず思い切りブルース・リーを肌で感じ、ボルテージの高まるものになってほしいと願います。■

yazohchi

作成者: yazohchi

ブルース・リーファンを35年以上も続けています。これからも彼の願っていた世界平和、心の平穏などを受け継ぎ、次世代へとつなげたいと思います。そんな思いがあってブログをはじめました。

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