雑誌等紙媒体生き残りのカギは、付加価値をいかにつけるか

■際立つ女性誌の休刊、『ミセス』休刊には衝撃

 ネットで情報があふれ容易に情報が収集できるようになり、雑誌不況が長期にわたり続く中、さらにコロナ禍も影響する格好で、老舗の『ミセス』など女性誌の休刊が目立っています。『ミセス』は、今年創刊60周年を迎えましたが、残念ながら今年4月号をもって休刊となってしまいました。時代の流れを感じさせます。私も、子供のころからこの雑誌はよく知っており(母親が愛読していたので)、お使いで母親からお金をもらって本屋に行き『ミセス』を購入したものです(その後ちゃんと母からお駄賃をもらいました)。雑誌の存在意義が危ぶまれ、紙媒体そのものの危機が一部でささやかれています。この傾向は、もちろん今に始まったことではなく、少なくともここ10数年にわたり続いています。

■付録―ワクワク感が消費意欲をそそる

 ただ、雑誌についている「付録」が、ネットでは成し得ない紙媒体特有のもので、付録の景品など欲しさに雑誌を購入する流れがあるのは事実のようで、雑誌はなんとか生き続けると指摘する向きもあります。私も、子供のころ少年誌や科学誌の付録にワクワクしながら購入していたことを覚えています。「今度はどんな楽しく面白いおもちゃ、景品が入っているのかな?」といった格別なワクワク感が消費意欲、所有欲をそそるのでしょう。

■紙媒体にしかできない付加価値を見出す

 ネット、SNS全盛時代にあって、紙媒体がこれから生き残っていくのは至難の業です。前述した付録もそうですが、紙媒体だからこそ可能で、紙媒体にしかできない「付加価値」を前面に出していかないと、女性誌に限らずあらゆるジャンルの雑誌の休刊は、今後も余儀なくされると思われます。わざわざ書店まで行って購入する(昔はそれがごく普通の行為でしたが)価値があるのか否かが問われているといえるでしょう。■

yazohchi

作成者: yazohchi

ブルース・リーファンを35年以上も続けています。これからも彼の願っていた世界平和、心の平穏などを受け継ぎ、次世代へとつなげたいと思います。そんな思いがあってブログをはじめました。

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